「パリ、テキサス」。長く放浪を続けていた男の妻子との再会と別れを描いたヴィム・ヴェンダース作の映画。ロードムービーの名作と言われていますので、ご覧になられた方も多いのではないでしょうか。
アメリカ南部地方特有の乾いた空気、古ぼけたモーテルのネオンサイン、何もないただの線路が続く風景、ライ・クーダーのスライドギターの音色、そこに投影される主人公トラヴィスの心象…。ハラハラドキドキの展開は皆無ですが、チャプターが変わるたびに引いたアングルで挿入される抒情的な旅のシーンが、心を揺さぶります。
映画の公開は1985年、40年前のかなり古い作品ですが、映像、音楽、ファッション、ヘアメイクなど、今の時代でも心を掴む要素が随所に見られるのも特筆すべきポイント。
主人公トラヴィスのジャケットとフレンチカラーのシャツにキャップを合わせたスタイルはONLINE BOUTIQUEでも提案しましたが(EDITION11)、主人公の妻ジェーンを演じたナスターシャ・キンスキーのスタイルも見逃せません。背中が大きく開いた赤いニット、センター分けの内巻きボブヘアーは、キュートでありながらどこか危うさを感じさせます。
PARIS, TEXAS CAP '47 ¥8,800(TAX IN)
そんな「パリ、テキサス」への憧憬を商品化したPARIS, TEXAS CAP '47。4月にEDITION11でDARK MAROONというカラーを先行で販売しましたが、今回はブラック、ブラウン、ブルーの3色を新たに発売します。
トラヴィスよろしく、ジャケットスタイルに合わせていただくのはもちろん、Tシャツスタイルにもハマります。
現在ロンドンへ旅をしているBOUTIQUE店主金子のスタイルもぜひ参考にしてください。
発売は5/22(木)の18:00より。今回も争奪戦が予想されますので、お早めのチェックをオススメします。
そしてお時間ある際にぜひ映画もご覧になってください(各種配信サービスにあると思います)。強烈な刺激はなくとも、見返すたびに人や人生に対する穏やかな肯定感に包まれ、良くもないけど悪くはない日々に何かしらの価値を見出せるでしょう。